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高輝度誘導灯の開発

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高輝度避難口誘導灯A級

図1 高輝度避難口誘導灯A級

従来の大形避難口誘導灯

図2 従来の大形避難口誘導灯

[従来技術]

 火災等の災害時に、在舘者の避難誘導を円滑に行うために建物の非常口の位置を知らせるために非常口の扉の直上付近に、および非常口の方向を示すために建物内に誘導灯が設置されている。

 誘導灯に要求される要件としては、①遠くからでも認識できることすなわち見通し距離が大きいこと②他の光源等光ノイズの中でも気づきやすいことすなわち誘目性がすぐれていることがあげられる。この2つの要件を満たすための誘導灯としてはより大型のものを建物内に設置する必要があり、消防法で義務付けられている。


[解決すべき課題]

 大型の誘導灯は災害時には有効であるが、平常時には建物によっては建物内の意匠との不釣り合いの生じることが、建築設計者やデザィナー等から指摘された。

 前述の誘導灯に要求される要件のうち、見通し距離を大きくするためには大型化が必要条件であり、誘目性を増すためには誘導灯の表示面を大きくするか表示面の輝度を高める必要がある。したがって、誘導灯を小型化しても表示面の輝度を高めると同等の誘目性が得られる。


[手段]

 誘導灯の見通し距離及び誘目性を確かめるために大がかりな実験を照明学会が1984~1987年に(社)日本照明器具工業会からの委託で実施した。誘目性に関しては、

    誘導灯の表示面の面積 x 表示面の輝度 ≒ 誘目性一定

なる関係を得た。ただ、実験を実施した時期には、まだ表示面を高輝度にする光源がなかったため、この実験結果が直ぐには高輝度誘導灯の実用化には結びつかなかった。高輝度誘導灯の実用化は冷陰極蛍光ランプの出現により達成された。


[効果]

 自治省消防庁(現総務省消防庁)は、1999年(平成11年)10月小型化された高輝度誘導灯の設置基準を決めた。これにより通常の建物からは従来の大型の誘導灯が殆ど姿を消した。

 本研究の成果に対して、照明学会は、1998年、高橋 安通(前(社)日本照明器具工業会)、神 忠久((財)日本消防設備安全センター)、石井 弘充(日本大学)、原 雅男((社)日本照明器具工業会)、松下 信夫(東芝ライテック(株))、山田 憲幸(松下電工(株))、武田 輝明(三菱電機照明(株))、小山 和夫(岩崎電気(株))、赤澤 幸造(日立照明(株))に日本照明賞を贈った。

文献

[1] 1984年、誘導灯の見え方に関する基礎的調査研究報告書:照明学会「誘導灯の見え方に関する特別研究委員会」(1984.3)
[2] 1986年、誘導灯の見え方に関する基礎的調査研究報告書(そのⅡ):照明学会「誘導灯の見え方に関する(そのⅡ)特別研究委員会」(1986.3)
[3] 1987年、誘導灯の見え方に関する基礎的調査研究報告書(その3):照明学会「誘導灯の見え方に関する(そのⅢ)特別研究委員会」(1987.8)

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分野のカテゴリ

照明
(灯具)

関連する出来事

1999年10月1日
自治省消防庁 高輝度誘導灯の設置基準を示す。

世の中の出来事

1997
消費税の税率が引き上げられる。
1997
長野新幹線が開業する。

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キーワード

誘導灯、見通し距離、誘目性、避難誘導、冷陰極蛍光ランプ
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