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無電極蛍光ランプおよびその点灯装置の開発

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6ワットタイプの無電極蛍光ランプ

図1 6ワットタイプの無電極蛍光ランプ

18ワットタイプの無電極蛍光ランプ

図2 18ワットタイプの無電極蛍光ランプ

50ワットタイプの無電極蛍光ランプ

図3 50ワットタイプの無電極蛍光ランプ

無電極蛍光ランプの電気特性

表1 無電極蛍光ランプの電気特性

 外部からの電磁誘導で内部のガスを放電させて発光させる無電極放電は、ランプ内部に電極がないので原理的に消耗する部品がなく、極めて長寿命が期待できる。無電極放電を利用した光源としては、早くから印刷露光用やOA機器の原稿読み取り用などに使われていたが、一般照明用途として実用化するには次のような課題があった。

 1. 発光効率が高く、安定した放電を実用仕様として実現すること。
 2. 高周波発生装置の効率を高め、小型化と低コスト化を図ること。
 3. 電磁ノイズを抑制すること。

 まず電磁ノイズ対策として、球形に近いランプに誘導コイルを密接して巻く構成にし、点灯周波数を高周波利用機器としての周波数である13.56MHzに選んだ。また安定した点灯を実現するために、点灯回路とランプの間にインピーダンス反転回路となるマッチング回路を挿入した。さらにランプ内部のガス圧と蛍光体などの諸仕様を最適化することにより、光束減退を抑制した。

 こうして開発された無電極蛍光ランプには、6W、18W、50Wタイプの3種類がある。いずれも同等の光出力となる従来の光源に比べて長寿命(6万時間)で、高効率となっている。例えば、50Wタイプの場合、水銀灯100Wと比べて約5倍の長寿命、約50%の省エネルギーとなる。また予熱時間が不要で、始動時間も約5msと極めて短く、歯切れよい点滅が可能である。

 用途も広く、壁面装飾の照明器具、ガーデンライト、モールライト、投光器、ダウンライト、道路灯やトンネル灯、高天井用照明器具などに活用できる。

 本研究の成果に対して、照明学会は、1991年、所 征二(松下電工(株))、谷河 孝一郎(松下電工(株))、四宮 雅樹(松下電工(株))、小林 耕一(松下電工(株))、東川 雅弘(松下電工(株))、明星 稔(松下電子工業(株))、岡本 太志(松下電子工業(株))、松浦 潤(松下電工(株))、水本 武茂(明治ナショナル工業(株))に日本照明賞を贈った。

文献

[1] 無電極蛍光ランプ、1990年、照明学会全国大会
[2] 無電極蛍光ランプ及びその点灯装置の開発、1992年、照明学会東京大会
[3] 無電極蛍光ランプ『エバーライト』、1994年、松下電工技報

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照明
(灯具)

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1991
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データなし

キーワード

無電極蛍光ランプ、高周波無電極放電、誘導コイル、蛍光ランプ、蛍光灯器具、点灯回路・制御システム
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