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我が国の電磁誘導対策に関する研究開発の推進

電磁誘導問題は内外を問わず電力・通信両事業にとって、極めて重要な問題であり、特に我が国のごとく狭隘な土地に送電線、通信線の密集している国情においては、当時ますます深刻さを増し、経済的にも影響が大きくなると考えられ、技術的に解決を迫られている問題が少なくなかった。たとえば本四連絡橋へ電力・通信両ケーブルを添架した場合の誘導問題、電力・通信両設備の拡充に伴う誘導問題の将来予測とその対策技術の開発などが急務となっていた。

開発者らは、その所属機関の特徴を生かし、上記課題の解決に必要な関連技術の進歩向上に貢献した。その概要は以下の通りである。
(1)当時本四連絡橋の建設が進められていたが、これに電力・通信両線路が添架される計画もあり、電磁誘導対策の検討が緊急を要した。そのため既設橋梁において現地実験を行い、長大橋梁の誘導電圧低減効果の予測手法開発に尽力し、当該橋梁への電力ケーブル添架に明るい見通しをもたらした。
(2)超高圧送電線ならびに公衆電気通信線の拡充動向にもとづいて近い将来の相互誘導関係を予測し、およそ10年後には誘導電圧が約50%増加し、1000Vを超える通信線が15%に達する地域の出現など、厳しい状況を明らかにした。
(3)最近の国産アレスタについて大規模な品質評価試験を推進し、従来の国産アレスタに対する評価を一新させると共に今後の品質向上に資した。これによりアレスタを用いる誘導対策技術の開発に明るい見通しをもたらした。
(4)誘導調査特別(委)報告書「電磁誘導に関する最新の動向と課題」のまとめの中心的役割を果たした。
電気学会は、この成果を称えて、戸塚昌男氏(日本電信電話公社)、田尻利重氏(中央電力協議会)、紀村均氏(電力中央研究所)に、1980年、電気学会振興賞(進歩賞)を贈呈した。

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