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我が国最初の揚水発電所用サイリスタ起動装置の完成

奥吉野揚水発電所用に開発したサイリスタ起動装置は、1978年6月より営業運転に入ったが、営業運転にあるものとしては、我が国では最初で、世界では英国のFoyers発電所についで2番目である。本装置については、国内外とも今まで、原理や方式の特徴が雑誌等で紹介されているにすぎず、現地における実証試験結果まで発表し、揚水発電所への適用について立証したのは初めてであった。

揚水発電所における発電々動機の起動方式としては、直結電動機による起動方式を始め、幾つかの方式が採用されてきたが、奥吉野揚水発電所においては、輸送条件より高速大容量の発電々動機(514rpm 220MVA/214MW)を採用したため、構造上、系統構成上から、起動方式の採用に種々の制約を生じた。

このため、本開発では、信頼度が高く、保守の容易なサイリスタに着目し、静止形起動装置の開発に着手し、特に(1)揚水起動時の安定運転法、(2)高圧変換装置における諸現象の解析に基づく最適系統並入方法等の制御技術ならびに保護法式を確立してこれを完成、1978年6月官庁検査に合格した。今後、発電々動機がますます高速大容量化するにしたがい、サイリスタ起動装置が採用される機運にある中で、我が国で最初に実証した意義は大きかった。

電気学会は、この成果を称えて、山下義雄氏(関西電力)、川上幸雄氏(関西電力)、今井孝二氏(東京芝浦電気)に、1979年、電気学会振興賞(進歩賞)を贈呈した。

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