1. HOME
  2. 電気・情報関連(専門)
  3. 研究情報(登録番号1318)

直流多端子送電集中制御装置の開発と実証

直流多端子送電集中制御装置

図1 直流多端子送電集中制御装置

 内外で直流多端子系統が実用化されていないのは高信頼度の制御保護法式が未開発のためであった。運転方式についてはそれまでも多少の考え方は発表されていたが、本装置は、直流多端子系統を含む交直連系々統を安定に高信頼度で運転するための集中制御、保護装置であり、世界に先駆けて開発したもので、実証試験によりその有用性が確認された。(図1)

 直流2端子送電の技術的、経済的利点を、さらに活用するためには、直流線路の途中に負荷または電源を接続することのできる直流多端子送電技術の開発が望まれていた。

直流多端子送電では、幾つかの変換所の直流電圧、電流、制御角などの運転状況を常に情報交換しつつ、一ヶ所で集中的に制御や保護を行う必要がある。このため、全変換所を一括または各変換所を個々に起動・停止する方式、変換所間の協調制御方式、潮流反転方式、集中保護操作などを備えた「直流多端子送電集中制御装置」の開発が必要であった。

 本装置は、上記の要求に充分こたえるもので、2端子系の制御保護装置と異なり、新しいシステムとして、(1)種々の運転モードや多端子系統構成に応じた運用制御の論理判断機能、(2)多量の情報を高速かつ正確に授受する機能、(3)全変換所の運転状態の表示・監視機能、(4)変換器単体の制御機能などを具備した装置で、多くの実証研究成果をあげた。この装置の実証結果は学会誌やCIGRE、IEEEに発表されている。

 電気学会は、この成果を称えて、町田武彦氏(電力中央研究所)、石川巌氏(電力中央研究所)、藤井徳寿氏(日立製作所)に、1979年、電気学会振興賞(進歩賞)を贈呈した。


文献

[1] 尾出、町田ほか、直流多端子送電集中制御装置の開発と実証、1979年、電力中央研究所総合報告 No.37、1979年3月
[2] 竹中、直流多端子系の高信頼度制御保護方式、1988年、電力中央研究所報告 No.T88013、1988年12月

関連する研究を検索

分野のカテゴリ

電気・電力
(電力輸送)

関連する出来事

データなし

世の中の出来事

1979
国公立大学の共通1次試験が始まる。
1979
インベーダーゲームがブームとなる。

Webページ

データなし

博物館等収蔵品

データなし

キーワード

直流送電、直流多端子送電、直流多端子送電の集中制御装置、直流多端子系統制御装置、論理判断指令装置、直流送電
Page Top