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新信濃変電所周波数変換設備の完成

高電圧直流送電に必要な変換装置については、従来の水銀式に代わるサイリスタ式の研究開発が、国内外において当時約10年間にわたって続けられており、次第に実用化されつつあった。

新信濃変電所周波数変換設備は、純国産技術による実用化の第1号機であると同時に、世界的に見ても変換容量300MWと最大のユニット容量を持つものであり、その技術的成果はCIGRE大会、WELC等にも発表され、多大な関心を集めた。

当時、電力系統の大規模化及び電源地点の遠隔化の進展に伴い、系統間の連系用あるいは長距離大電力送電用として有効な直流送電に対する期待が高まりつつあった。

高電圧直流送電用のサイリスタ式変換装置の研究開発は、我が国においては官民一体のプロジェクトとして、1965年(昭和40年)頃から順次試験研究が続けられた結果、ようやく本設備で最初の実用化の段階を迎えたものである。本設備は、今回の実用化の基礎となった機械振興協会のプロジェクト(1968~72年)の変換容量37.5MWに対し、一挙に8倍の大容量化を図っている。

この飛躍的ともいえる大幅な大容量化のためには、大容量サイリスタ素子の開発適用をはじめ、各構成機器について多くの研究開発が必要とされ、また、変換設備の設計についても高信頼度を確保するため、

多くの創意工夫がなされている。

1977年(昭和52年)12月の運転開始後、運転実績は良好で、世界最高水準にランクされており、その後の直流送電技術確立の上で画期的な実用化の第一歩を踏み出したものといえる。

電気学会は、この成果を称えて、桜井武一氏(東京電力)、今井孝二氏(東京芝浦電気)、尾形文夫氏(日立製作所)、室谷金義氏(日新電機)に、1979年、電気学会振興賞(進歩賞)を贈呈した。

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