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地中送電ケーブルの長距離化と高電圧化

  • 写真なし小島 啓示
  • 写真なし細川 宏一
 日本では早くから超高圧送電技術の確立をめざして、絶縁油を満たしたOFケーブル(油入りケーブル)や、鋼管内に絶縁油を循環させて冷却するPOFケーブル(油循環ケーブル)の開発が進められてきた。そして1956年に電力中央研究所武山に向け、1960年には東京電力の東東京変電所に向けて、各種ケーブルの開発テストが実施された。このテストが成功したことで大容量送電の実用化は前進したが、さらに冷却装置や絶縁紙の改良で送電ロスを軽減するための研究開発に向かうことになった。

 そんな状況のなかで福田節雄(東京大学名誉教授)は「管路気中送電を日本独自の技術として開発しよう」と提唱する。POFケーブルの油の代わりに空気やガスを使って絶縁・冷却させる構想である。これを推進するため1963年、「送電機能委員会」が組織された。そして1972年には東京電力で500kV線路の開発テストが行われ、まず275kV線路までの実用化が達成された。

 1984年に実用化された縮小型500kV地中送電線路は画期的なもので、日本はこの分野で他国の追随を許さない地位を確立した。また架橋ポリエチレンケーブルは275kVまで実用化され、高電圧ケーブルと直流送電ケーブルにも適用されることになり、国際大電力システム会議(CIGRE)でも日本の高電圧ケーブル技術が高く評価された。

 本研究の成果に対して、電気学会は、1980年、高電圧地中ケーブルの開発、長距離・大容量地中送電技術の確立を企業側から支えた小島 啓示(住友電気工業(株))、細川 宏一(古河電気工業(株))に電力賞・福田節雄賞を贈った。

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キーワード

管路気中送電、架橋ポリエチレンケーブル、電線・ケーブル、送電
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