1. HOME
  2. 電気・情報関連(入門)
  3. 研究情報(登録番号6)

トロンの開発研究

超機能分散システム

図1 超機能分散システム

 日本電子工業振興協会のマイクロコンピュータソフトウェア応用専門委員会の中に「OS分科会」が発足したのは1982年のことでした。この分科会の座長は東京大学理学部助手だった坂村健さんで、日本にふさわしい新しいマイクロコンピュータ開発に関して独自のアイデアを出し、翌年に報告書としてまとめられました。この答申内容に基づいて1984年6月に東京大学との産学共同プロジェクト「トロンプロジェクト」がスタートし、日本独自の構造を持ったコンピュータの構築をめざして開発研究が始まったのです。

 非常に多数のつなげられたコンピュータが連絡を保ちながら仕事をする協調型機能分散システム(超機能分散システム)を作り上げることが目標で、次のようなサブプロジェクトが設けられ、研究開発が進められることになりました。

 *トロン仕様チップ=超大規模集積回路(VLSI)を用いたマイクロプロセッサ(チップに収めたコンピュータの中央処理装置)の設計

 *ITRON=組み込みシステム用リアルタイムOS仕様

 *BTRON=パソコンやワークステーション用のOS仕様とその関連仕様

 *CTRON=通信制御や情報処理を目的としたOSインタフェース仕様

 *MTRON=以上のOSを相互に接続するための追加仕様

 *TRON電子機器ヒューマンインタフェース=その標準ガイドライン

 現代社会では日常生活の中にコンピュータが入り込み、さまざまな形で人間とかかわりを持っています。これら多くのコンピュータを別々に扱うのではなく、標準的な仕様を設けてうまく連携させようというのがTRONの基本的な考えであり、トロン協会の会員企業が検討して策定したオペレーティングシステム(OS)の仕様などは公開されています。このうちCTRONはNTTの交換機に採用され、ITRONのOSは携帯電話に搭載されました。



さらに詳しく知りたい読者は「専門向け」のページもご覧ください。


関連する研究を検索

分野のカテゴリ

情報処理
(コンピュータソフトウェア)

関連する出来事

1984年
東京大学との産学共同プロジェクト:TRON(The Realtime Operating system Nucleus) プロジェクト開始

世の中の出来事

1984
グリコ・森永事件が起こる。

Webページ

博物館等収蔵品

データなし

キーワード

トロンプロジェクト、協調型機能分散システム、ITRON、BTRON、CTRON、TRON、計算機アーキテクチャ、計算機ハードウェア、オペレーティングシステム
Page Top