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ハイビジョンの帯域圧縮装置の開発

MUSEエンコーダ/デコーダの試作機

図1 MUSEエンコーダ/デコーダの試作機

MUSE方式開発の25年間の歴史

表1 MUSE方式開発の25年間の歴史

 NHKでは1970年代、画質や音質の素晴らしさに加えて迫力や臨場感も味わえる新しい方式のテレビの検討が進められました。そこで生まれたのが「高品位テレビ」、つまり「ハイビジョン」の構想です。

 標準テレビと比べると、走査線が525本に対して1125本、画面の横縦比(アスペクト比)が4:3に対して16:9のワイドな画面、映像信号の情報量(帯域)が5倍も多く、音声もFM音声に対してCD並みのPCM音声です。これだけ多くの情報を送れる手段は放送衛星しかありません。放送衛星の1チャンネルの容量(帯域)に抑えるには、高品位テレビの情報量を約4分の1に圧縮する必要がありました。このことについては「ハイビジョンを放送衛星で送るMUSE方式」を参照してください。

 NHKは1982年から情報を圧縮する方法や情報の伝送方法などの研究に着手し、1984年にはMUSE方式の原形が完成しました。その後、家電メーカによってMUSE受信機の開発が進められ、1989年から放送衛星によるMUSEハイビジョン実験放送が始まったのです。そして1994年、実用化試験放送にこぎ着けました。

 しかし2000年12月には、世界標準の画像圧縮方式(MPEG-2)に基づくデジタルハイビジョンの放送衛星が始まりました。2007年9月にMUSE方式によるアナログのハイビジョン放送は終わりましたが、MUSE方式が世界にハイビジョンを周知させ、普及させた役割は大きかったのです。そのおかげでデジタルハイビジョン放送への移行はスムーズに進みました。



さらに詳しく知りたい読者は「専門向け」のページもご覧ください。


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キーワード

ハイビジョン、高品位テレビ、MUSE、サブサンプリング、帯域圧縮、衛星放送、実験放送、実用化試験放送
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