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JEM-GLIMSミッションによる国際宇宙ステーションからの雷放電および高高度発光現象の観測

 JEM-GLIMS(Global Lightning and Sprite Measurements)は、光と電波をあわせ、雷放電および高高度放電発光現象(TLE)を国際宇宙ステーション(ISS)から天底観測する世界に先駆けたミッションである。牛尾らで独自に開発したミッション機器は、平成24年7月にHⅡ-Bロケットにより打上げられ、宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)によってISSに送られ、日本実験棟「きぼう」の船外プラットフォームに取り付けられた。その後、初期チェックを経て平成24年12月から平成27年8月まで観測を行った。
 約3年間に及ぶ宇宙からの連続観測を成し遂げ、雷放電8,357イベント、TLE717イベントの観測に成功した。TLEの光学・電波同時観測、VHF観測による軌道上からの雷放電位置推定などは世界初の成功例である。雷放電およびTLEの天底観測を世界に先駆けて実現し、圧倒的なデータ量により、各現象の全球発生頻度や地域・時間・季節による変化を明らかとし、雷の全体像、発生機構についてについてより詳しく理解できるようになった。また、雷とTLE発光の分離や、発光強度の色の違いを用いた落雷と雲放電の識別など、データ解析に関する新たな手法の提案と実証も行っている。NASAによりISSでの成果トップ3に選出されるなど、JEM-GLIMSの成果は世界的に注目され、観測結果や解析手法がグローバルスタンダードになりつつあると言える。

 本研究の成果に対して、電気学会は、2016年、牛尾 知雄(大阪大学)、佐藤 光輝(北海道大学)、森本 健志(近畿大学)、鈴木 睦(宇宙航空研究開発機構)、菊池 雅行(極地研究所)に電気学術振興賞 進歩賞を贈った。


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関連する出来事

2013年
NASAが発表した、2013年に行われた国際宇宙ステーション(ISS)での研究のうち、もっとも技術的な達成を成し遂げた研究「新発見による成果」の部門で、「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームに設置されている「スプライト及び雷放電の高速測光撮像センサ(JEM-GLIMS)」での研究が受賞。

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キーワード

雷放電、高高度発光現象、国際宇宙ステーション、Lightning discharge、Transient lunimous event、internatinal Space Station
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