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快適性を追求したKIビルの視環境

KI ビルの全景

図1 KI ビルの全景

執務空間の照明

図2 執務空間の照明

KIビルのアトリウム

図3 KIビルのアトリウム

 KIビル(鹿島建設本社第二ビル)は快適で創造性・活動性を重視したインテリジェントビルとして1989年2月、東京・赤坂に完成しました(図1)。地下1階、地上9階建で、オフィス空間やアトリウムから構成されています。その照明は、人間尊重のオフィス空間づくりを中心に、地域社会や自然との調和がとれるように機能性と快適性を追求したのです。

 それ以前のビル内の照明といえば、たいていランプ露出形の白色蛍光灯が使われ、照度の基準値は満たしていても、グレア(まぶしさ)やVDT画面への照明の映りこみなどに対する配慮が不足していました。そこで、建築物の設計など創造活動の場にふさわしい雰囲気を作りだすため、以下のような最新の照明システムが採用されました。
(1)ビル全体に十分な明るさと開放感を得るために、建物中央のアトリウムを通してオフィス深部まで自然光を導きました(図3)。
(2)作業・執務空間の照明には、高出力形調光用電子安定器を組みこんだルーバ付蛍光灯により、大幅に不快グレアを低減させました(図2)。
(3)自動照明制御システムとタスク・アンビエント照明システムの採用(図2)により省エネルギーが実現され、保守や管理もしやすくなったのです。


 この照明技術は、その後建てられたインテリジェントビルの照明にも影響を及ぼしました。開発に当たった安富重文さん、口野廣喜さん、五十嵐直治さん、木村重文さん(鹿島建設)、高橋貞雄さん、金子直礼さん、今城基さん(東芝ライテック)、山本正富さん(近畿電気工事)、大谷長世さん(東光電気工事)の9人には1989年、照明学会から日本照明賞が贈られました。



さらに詳しく知りたい読者は「専門向け」のページもご覧ください。


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照明
(照明技術)

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キーワード

照明システム、視環境、光環境、光環境評価、快適性、照明制御、昼光利用、オフィス、アトリウム、インテリジェントビル、照明、照明器具、屋内照明技術、蛍光灯器具、点灯回路・制御システム
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