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インバータ式蛍光灯スタンドの開発

一石他励式インバータ搭載蛍光灯スタンドの外観

図1 一石他励式インバータ搭載蛍光灯スタンドの外観

一石他励式インバータの外観

図2 一石他励式インバータの外観

 蛍光ランプは、電流が増すにつれて電圧が低下するという特性(負特性)があるため、安定して発光させるには安定器が欠かせませんでした。また、すばやく放電を開始させるのに グロースタータ(点灯管)などの点灯回路が必要です。だから蛍光灯という照明器具は長い間、蛍光ランプと安定器と点灯回路が一体となっていました。

 鉄芯(てっしん)に銅線を巻いた銅鉄形安定器は、重いだけでなく、かさばります。そのため蛍光灯は卓上スタンドには不向きとされてきましたが、1984年10月に登場した蛍光灯スタンドには安定器も点灯管もなく、見かけもすっきりしたものでした。これが「インバータ式」あるいは「高周波点灯方式」と呼ばれる蛍光灯です。

 新しいタイプの蛍光灯には、安定器に代わってインバータ回路が組み込まれています。この回路の主要部品は一石他励式インバータなのです。つまり小さなトランジスタを一個しか使っておらず、これによって蛍光灯の小型化が実現したのです。

 インバータ装置は50ヘルツ、または60ヘルツの交流を高周波(20~50キロヘルツ)の交流に変換するので、ちらつきが少なく、瞬時に点灯できるうえ器具から出る騒音も小さいのです。細い銅線をたくさん巻いた安定器とは違って、銅線の抵抗などに費やされる無駄な電力もなくなりました。

 一石他励式インバータを考案して初めて蛍光灯スタンドに高周波点灯方式を採用した業績は高く評価され、照明学会は1985年、小山敦夫、赤塚美津雄、中川尚人、越光健彦(日立照明(株))、中村隆弘(日立家電販売(株))、守屋俊行((株)日立製作所)の各氏に「日本照明賞」 を贈りました。安定器つきのスタンドでは考えられなかった斬新なデザインの蛍光灯スタンドが登場したことは、照明業界全体に大きな衝撃を与えました。



さらに詳しく知りたい読者は「専門向け」のページもご覧ください。


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照明
(灯具)

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キーワード

高周波点灯、インバータ、一石他励式、蛍光灯スタンド、蛍光灯器具、点灯回路・制御システム
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