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水中テレビ中継用の送話装置や撮影システム

概念図

図1 概念図

「日本列島 夜の海」の打ち合わせ系統

図2 「日本列島 夜の海」の打ち合わせ系統

宇登呂での映像照明系統図

図3 宇登呂での映像照明系統図

河野裕一カメラマン

図4 河野裕一カメラマン

水中撮影で活躍中の河野カメラマン

図5 水中撮影で活躍中の河野カメラマン

 夜の海はイソギンチャクのお花畑が見事で、肉食性の怪魚がエサあさりに精を出すなど、昼間とは違う風景が見られます。こんな生き生きとした夜の海の風景が、1984年7月8日のNHK特集「日本列島・夜の海」で生中継されました。北海道・知床のコンブ林、黒潮洗う高知の古満目(こまめ)海岸、沖縄・西表(いりおもて)のサンゴ礁の3個所とNHK放送センター(東京)を通信衛星(CS)で結んだ多元生中継でした。

 この中継を行うために何カ月もかけて、水中送話システムや水中モニターを設計し、ビデオテープレコーダー(VTR)のコマ撮り装置などを開発しました。

 リポーター同士の水中会話を聞き取りやすくするために、新しい水中送話システム(水中連絡箱)が必要でした。これまでの水中会話システムでは雑音が多く、言葉が不鮮明だったからです。送話器を試作してプールや海岸でテストを繰り返しました。また水中マスクに送話器を装着しても、リポーターの顔がよく見えるように工夫しました。

 撮影映像が見られる水中モニター(6インチのカラーモニターテレビ)は、厚さ2センチメートルの透明アクリル板の気密箱に納められました。また、コマ撮りができるようにVTRコマ撮り装置も開発しましたが、これによって鮮明な画像を記録できるようになったのです。

 水中テレビカメラは、長さが72センチメートルで最大直径が35センチメートルのステンレス製の円筒に納められています。カメラを組みこんだときの重さは48キログラム。水中ケーブルは100メートルまで延ばすことができ、深さ50メートルまで下ろせます。またカメラ操作はほとんど撮影者の手元で行えるようにしました。

  中継放送では沖縄のサンゴ礁、北海道知床のコンブ林、高知の黒潮水域など、現場を切り替えるごとに7月初旬の海の表情が浮かび上がり、「夜の海も活発で美しい」「珍しいものがたくさん見られた」と視聴者から多くの感想が寄せられました。テレビジョン学会は1985年、新しい水中テレビ中継システムを制作したNHK送出技術局中継技術部(代表/阿部賢造さん)に技術振興賞放送番組技術賞を贈りました。



さらに詳しく知りたい読者は「専門向け」のページもご覧ください。


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(放送局の仕事と設備)

関連する出来事

1984年7月8日
NHK特集「日本列島・夜の海」で北海道の知床、高知の古満目、沖縄の西表の3現場と放送センターを結び、初の多元生中継で、夜の海の様子を紹介。

世の中の出来事

1985
つくば市で科学万博が開幕する。
1985
電電公社が民営化され、NTTが発足する。

Webページ

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博物館等収蔵品

データなし

キーワード

水中撮影、水中送話装置、水中撮影カメラ、番組制作・運行、撮像、放送現業
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