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ミリ波帯を使ったハイビジョン放送用の無線中継伝送装置

38GHz帯ハイビジョン無線中継伝送装置

図1 38GHz帯ハイビジョン無線中継伝送装置

42GHz帯ハイビジョンワイヤレスカメラ

図2 42GHz帯ハイビジョンワイヤレスカメラ

 ハイビジョン番組を中継するために、ミリ波帯電波を利用する無線中継伝送装置の研究開発が始まったのは1980年でした。

 その年、NHK技術研究所が中心となって、ミリ波帯のうち38ギガヘルツ(GHz)帯の電波を使った最初の無線中継伝送装置が製作されました。しかし郵政省の周波数割り当て方針の変更で42ギガヘルツ帯へ周波数が変わったため、1985年に実験局免許を取得してハイビジョン番組の中継伝送実験が行われました。

 いろいろな伝送方式について比較検討したところ、「TCI」と呼ばれる方式が望ましいことがわかり、採用されることになったのです。TCI方式というのは、輝度(明るさ)信号とクロミナンス(色情報)信号の少なくとも一方が時間的に圧縮され、順番に伝送される方式です。この方式による42ギガヘルツ帯ハイビジョンアナログ無線中継伝送装置はのちに実用化されました。

 またNHK技術研究所は1989年、42ギガヘルツ帯を使ったスポーツ中継用のハイビジョンワイヤレスカメラの研究開発に着手しました。ハイビジョンテレビに映したい映像を輝度信号、同期信号(受信側の再生を送信側と時間的に合わせるための信号)、色信号(色情報をもった信号)を別々の電波に分けて送り出し、後に再度ハイビジョン信号に組み立てるという方法を用いる技術を確立した結果、帯域幅80メガヘルツで伝送できるワイヤレスカメラが実現したのです。これはアメリカで全米フットボール・リーグ(NFL)のスーパーボールなど屋外でのハイビジョン中継で活躍しました。



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FPU、素材伝送、ハイビジョン、ミリ波、ハイビジョン、無線伝送、変復調、番組制作・運行
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