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北海道-本州を結ぶ直流送電システム

 かつて北海道は、本州との間で電気(交流)のやり取りができず、電力を日本全体で融通する上で孤立状態に置かれていました。幅の広い津軽海峡には送電線を張るわけにもいきません。また、たとえ海底電力ケーブルを通しても、交流の場合は電流に生じる“時差”(位相差)が大きくなりすぎるため送電が不可能だったのです。

  それを解消したのが直流を高電圧で送電する設備で、これによって海などで遠く隔てられたところにも電気を送ること(送電)ができるようになったのです。

 この直流送電設備の心臓部は、高電圧の交流を直流に、あるいは直流を交流に直す装置です。世界最大級のサイリスタ(一種のスイッチとして働く半導体)を採用していますが、故障を起こさないように工夫されました。もしも何か故障が起こっても、海底を通る送電線をこわすことのないように、自動的に送電を止める装置(直流しゃ断器)もついています。また送電の情報を超高速で送れる装置など、世界に前例のない技術が駆使されています。

 このシステムにより1980年、初めて北海道-本州間に高電圧直流送電(25万ボルト)が始まり、日本全国をおおう電力広域運用ができるようになりました。この成果は国際大電力システム会議(CIGRE)でも関心を集め、電気学会は1981年、酒井満さん(電源開発(株))、奥山賢一さん((株)日立製作所)、堀内恒郎さん(東京芝浦電気(株))、浅野正邦さん(日新電機(株))に、「電気学術振興賞進歩賞」を贈りました。



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キーワード

送電、高電圧交直変換、直流送電、パワーエレクトロニクス
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