1. HOME
  2. 電気・情報関連(入門)
  3. 研究情報(登録番号1037)

電波天文衛星「はるか」によるスペースVLBI(超長基線干渉計)の実現

 遠方の物体までの距離を測りたいとき、こちら側の2点を一辺とする三角法が使われます。宇宙のかなたにある電波星の場合も、その星から放射される電波を地上の複数のアンテナ(電波望遠鏡)で同時に受信すれば、到達時刻の差から距離を割り出すことができます。このような計測を精密に行うシステムが「超長基線干渉計」(VLBI)です。

 三角法の場合、こちら側の2点間の距離が長いほど精度が上がりますが、電波望遠鏡を人工衛星に載せて3万~4万km遠方に離し、超高分解能のイメージング観測によって銀河系の天体までの距離を計測しようと計画されたのが「スペースVLBI」でした。

 文部科学省宇宙科学研究所は、1997年2月に打ち上げた科学衛生「はるか」を使って世界で初めてスペースVLBIを実現しました。これには国立天文台や通信総合研究所のほか、世界中の地上電波望遠鏡も協力してくれたのです。スペースVLBIの観測画像の分解能は、1990年にスペースシャトルから打ち出されたハッブル宇宙望遠鏡(口径2.4mの反射望遠鏡)の100~300倍もあります。この観測は 2001年夏まで650回の観測を行い、天文学や宇宙物理学の進歩に大きく貢献しました。

 「はるか」によるスペースVLBIは、衛星搭載大型アンテナの開発、地上局・衛星を含めた基準信号伝送系の開発、衛星搭載の電波天文観測システム開発など、数々の工学的成果の上に築き上げられた超大型の科学観測でした。



さらに詳しく知りたい読者は「専門向け」のページもご覧ください。


関連する研究を検索

分野のカテゴリ

通信
(その他(通信))

関連する出来事

データなし

世の中の出来事

2002
日韓で第17回サッカーワールドカップが開催される。
2002
欧州単一通貨「ユーロ」が12カ国で流通開始する。

Webページ

データなし

博物館等収蔵品

データなし

キーワード

スペースVLBI、電波天文衛星「はるか」、その他(通信一般)
Page Top